カスタマーハラスメントという言葉が一般的になって、「お客様」ということについて考えさせられるようになってきたので、「お客様は神様です」ってことについて、自分なりに整理しました。
ちなみに、サラリーマンの時、この言葉、キライでした。
「お客様」との出会い
私が、この言葉をはじめて認識したのは、
高校生の頃、ファミレスでバイトを始めたときでした。
店長さんから、
「自分らの給料、誰からもろてるか分かるか?
お店とか店長ちゃうねんで。
そうや、お客様や。お客様は神様やねん!」
という説明を聞かされました。
ちなみに、私は関西出身ではないのですが、店長さんは関西の方でした。
お客様 = お金を払う人 = 神様
という公式?ですね。
ちょっと場面を変えます。
僕は、公務員をしていたので、
その給料は、元をたどれば税金です。
そういう理屈から、
「お前の給料は、税金から出てるんだろ!
俺は、市民だ!税金を払っているんだぞ!
きちんと市民のために尽くせ」
という罵声を浴びせられることもありました。
市民 = 税金を払う人 = 俺に尽くせ(神様?)
という、似たような公式?ですね。
こんな経験も経て、私は、この
「お客様は神様です」
という言葉が、嫌いでした。
おそらく、
さっきの公式らしきものの前提になっている
お金を払う人 = 偉い人(神様)
という前提条件が、
なんとなく、嫌いだったんだと思います。
そもそもは、
でも、
もともとの言葉には、「お金」なんて言葉は、
入ってないんですよね。
⇒「お客様は、神様です」
改めて、この言葉を調べると、
三波春夫さんの言葉なんですね。
三波春夫さんは、舞台に立つとき、
お客様を神様に見立てて、神前で雑念を払うようにして、
歌を唄うことで、芸の質を高める。
という趣旨で、「お客様は神様です」
と言われていたらしいです。
お金の話なんてどこにもないんです。
自らが提供するサービスの質を、
いかに高めていくか、という、
純粋な精神の現れなんだと思います。
ってことは、
お金を払う人 = 偉い人
という前提条件ないんです。
勝手につけられた前提なんですね。
そうなると、
お客様 = お金を払う人 = 神様
っていう式は、成り立たなくて、
喜んでもらいたい人 = お客様 ≒ 神様
∴(ゆえに) サービスの質を高める
というのが、本来の式の意味かな
と思いました。
まとめ
キライだと思っていた言葉を見直すことができた発見でした。
ということで、
そういうことを共有したいと思ってブログ記事にしました。
分かりやすいかなと思って、式にしてみましたけど、
分かりにくかったらスミマセン…