私は、今年度末(2025年3月)で仕事を辞めることにしています。
年齢は、50歳手前です。
私の職業は、公務員で、私が定年退職する頃には、定年は65歳となる予定です。
今の制度では、60歳で役職定年という制度で、仕事の第一線からは退くというイメージです。
定年退職という年齢をどう捉えるのか、考えてみました。
法律上は?
公務員と一般企業では、労働に関する法律は違いますが、一般企業を対象にして考えてみます。
高年齢者雇用安定法(正式には、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」)により、定年年齢が定められています。
概要だけを列挙すると、
- 定年年齢は、60歳以上にしなければならない。
- 2025年4月からは、65歳までの雇用確保が義務化される。(2012年法改正)
- 70歳までの雇用継続が努力義務(2020年法改正)
だんだん、組織で働き続ける年齢の上限が上がってきています。
なぜ、定年年齢は上がってきたのか?
このように制度が変わってきている理由は、色々と考えられます。
一般的には、
- 少子化で働く世代の人口が減ってきたので、労働人口を確保するため。
- 高齢者の増加と労働者の減少で年金制度の運用が厳しいので、年金受給開始を遅らせるため
このような、社会的な背景があると思われます。
社会的な仕組みを維持していくためには、定年年齢を引き上げていくことは、必要なことのようです。
制度的な節目は、自分の事情にマッチするのか?
社会的な事情で組織で働く人を確保しながら、年金制度を維持していくために、定年年齢を引き上げるのは、理屈として理解できます。
しかし、このような制度で決められた定年年齢という節目は、自分自身の働き方を変える節目とマッチしているのでしょうか。
私自身は、50歳というのが人生の中の節目だと感じています。
50歳という年齢の節目
家庭環境は、人それぞれで、子供の年齢、親の健康状況、自分の健康状態など、色々な事情の違いはありますが、人(ヒト)という生き物として、男女の違いはあるものの平均的な健康寿命は概ね75歳です。
- 50歳という年齢は、健康寿命の概ね3分の2が経過したところ、
残りが3分の1ぐらいという節目です。 - 65歳という年齢は、健康寿命の概ね6分の5が経過したところ、
残りが6分の1ぐらいという時点です。
数字だけで、生き方を変えるポイントを決める必要はないと思いますが、節目ということを考えるならば、このような捉え方もあると思います。
65歳定年という制度的な節目ではなくとも、50歳という年齢は、残りの人生を考える時期に来ていると感じています。
残りの人生の長さや短さをしみじみと感じるという意味ではなく、どうせなら楽しい人生とするために、いったん立ち止まって考える節目ではないかと思います。
私は、このタイミングで、今の公務員という仕事を辞めて、新しい仕事にシフトする選択をしました。
仕事に対する向き合い方、仕事以外の時間の過ごし方、場合によっては、仕事そのもののをどうするか、そんなことを考えるのに、ちょうどよい年齢だと感じます。
60歳とか65歳という制度的な定年制度の節目ではなく、自分のタイミングで節目を見つけて、働き方を考えたほうが、自分らしい人生になると感じています。
定年という制度的な節目に捉われず、自分のタイミングで、仕事への関わり方を考えてもいいのではないでしょうか。きっと、新しい価値観に出会うキッカケになると思います。