週明けの朝、まだ月曜なのに、
「週末まで遠いな…」とため息をついたこと、ありませんか?
朝、出勤したばかりなのに、
「早く17時にならないかな」と、時計をチラチラ見ること、ありませんか?
僕は、そんな気持ちを何度も味わってきました。
イヤとか退屈と感じる時間は、
早く過ぎて欲しいと思ってしまいますよね。
そんな時に読んでいただきたい記事です。
「魔法の糸」
お話を一つご紹介します。
『魔法の糸』というお話です。
ピーターという青年が主人公です。
ある日、不思議な老婆から「魔法の糸玉」をもらいます。
この糸を引っ張ると、面倒な時間、つらい時間、
とにかく「早く終わってほしい時間」を、
一瞬で“未来”に飛ばすことができるというのです。
例えば、退屈な授業とか、病気のとき、
仕事の下積み、気まずい人間関係…
そういう「我慢が必要な時間」を、ぜんぶすっ飛ばして
楽しいことやご褒美の時間だけを味わえるんです。
最初のうちは便利だと思っていたピーターですが、
糸を引けば引くほど、どんどん時間が早送りされて、
気づいた時には、彼はもう老人になっていました。
しかも、その人生には、ほとんど記憶が残っていないのです。
要するに、
「イヤな時間を全部飛ばしてしまうと、
人生がすっからかんになってしまうよ」
という話です。
ちょっと、ドキッとしませんか?
他人事ではないです。
さて、
この話は、他人事ではないかもしれません。
1年は、365日。
そのうち平日は、250日ぐらい。
「平日早く終われ」と念じながら過ごしていると、
1年の約70%を早送りすることになります。
・・・恐ろしいことになります。
もちろん、
我慢できないほどイヤな時間は、
早く過ぎ去ってもらった方がいい。
心が壊れそうなほど苦しいときは、逃げた方がいい。
という場面もあると思います。
でも、
「なんとなくイヤ」「なんとなく退屈」
という理由で、時間を早送りしてしまうのは、
もったいないと思うんです。
時間というのは、過ぎてしまえば、
元に戻らないものですから。
早送りしたい時間が多いと感じたら
早く過ぎ去ってほしいと思う時間が
あまりに多いと感じるのであれば、
働き方の変更を考えてみるのもいいかもしれないですね。
すぐに働き方を変えることが難しいとしても、
退屈な仕事の中に、小さな面白さを見つけることは、
視点と気持ちの切り替えで、
できるかもしれないですね。
「早送りなんてしたくない。」
と思う日が増えていって、
そんな日を積み重ねていくのって、
いいと思いませんか?