仕事を辞めたいと思ったときに、引っかかること
「今の仕事を思い切ってやめよう」
と思ったときに、真っ先に頭に浮かぶのは、どんなことですか?
色々想像できますよね。
- 老後の資金が不安?
- 病気になったらお金が必要?
- お金に不自由な暮らしはしたくない?
こんな、お金の不安も頭に浮かぶかもしれないんですけど、
もっと、引っかかることないですか?
「自分だけなら、どうにかして生きていくけど、
妻は、理解するかなぁ。子供にお金かかるからなぁ」
これが、一番引っかからないですか?
僕もこれが引っかかってました。
僕が、50歳前で、20年以上務めた仕事を辞めるとき、
仕事を辞めることを同僚や上司に話す中でも、
ほとんどの人から聞いたのは、
「自分だけなら、辞めてもいいんだけど、
家族の生活を考えるとねー」
この話でした。
10人中9人は、この話をしてくれた感じです。
特に、年齢高めの方は、ほぼ全員、この話だった気がします。
家族のために、辛い仕事を続けるか?
もちろん、仕事そのものが楽しければ、
そんな悩みも発生しないんだと思います。
でも、仕事で、
- クレーマー的な人の対応ばかりしていたり、
- 上司のご機嫌ばかり気にしなくちゃいけなかったり、
- アイデアを提案しても否定されるばかりだったり、
こんな、モチベーションの保てない、
辛い仕事だとしたら、
「自分の人生を犠牲にして、
家族の生活を支えている」
なんて風に思ってしまいませんか?
一家の大黒柱は、忍耐だ、と思っていませんか?
でも、家族は、あなたに対して、
「大黒柱だから辛い思いをしながらでも仕事して、
生活費を稼いでほしい。」
なんて、
思っているんでしょうか?
信頼関係のある家族なら、
そんなことは思うはずない。
と思います。
家族に頼ってもいいはず
僕は、仕事を辞めたいと思ったときに、
妻にお願いしました。
- 僕が今の仕事を続けたいと思わないこと。
- 仕事を辞めると、収入が激減すること。
- 妻には、しばらく働いて欲しいこと。
- 僕を扶養に入れて欲しいこと。
- 節約して、生活レベルを落とすこと。
- その間に、僕は、新しい仕事の準備をすること。
もちろん、家事は、僕がすることになりますが、
これって、「男らしくない」
って思いますか?
「もっと我慢して働くべきだ」
って思いますか?
まあ、そんな風に言う人もいるでしょうね。
そのイメージの最終形って、
働き続けて、定年退職したお父さんが、
「お父さん、家族の為に辛い仕事を頑張ってくれてありがとう」
って言われながら、家族に迎えられる。
というイメージだと思います。
もちろん、このようにして家族を支える働き方も、
大事なことだと思います。
僕も退職する数年前までは、
そんなイメージでした。
僕の父も、そういう働き方でした。
でも、
自分がしたいことがあるときに、
自分が今の仕事を続けたくないと思ったときに、
家族に頼る。ってことも、
自然なことだと思います。
自分だけが家族の生活を支えるだけじゃなくて、
自分も家族に支えられてもいい。
と思います。
もっと言うなら、
面白いと思わない仕事を忍耐で続けている姿は、
家族にとって、いい影響にはならない。
とさえ、思います。
だって、これじゃあ、
「仕事は、辛くても我慢して続けるものだ」
ってことを子供に教えてることになる気がしています。
そんなことを教えるぐらいなら、
自分自身が、身をもって、
働き方を変える姿を示す方が、
仕事の楽しさを示すことになる気がしてます。
日本の働くお父さんは、もっと気楽に生きていい。
そんなお父さんが増えて欲しい。
と思います。