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有給休暇は取りにくい?雰囲気?遠慮?◆有休がとれる自分になるために

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サラリーマンには、土日というお休み以外にも「有休休暇」という、平日に休むことができる制度があります。
この有給休暇、しっかり使いたいですよね。

でも、取らない人がかなり多いという印象を受けます。

職場の雰囲気や自分の遠慮を乗り越えて、有休がとれる自分になるためには、どうすればいいのでしょう?

なぜ有休が取りにくい?

有給休暇が取れる自分になるためには、なぜ取りにくいのかを考えてみたらどうでしょうか。

ありそうな理由を列挙してみます。

上司の態度や言動

  • 上司がパワハラ気味でそもそも言いにくい
  • 上司が有休取らないから、取りにくい
  • 有休の理由を、色々聞いてくる

職場の雰囲気

  • 有休を使い切る奴は仕事ができない奴、という雰囲気を感じる
  • きちんと理由を言わないと有休がとれない雰囲気
  • プライベートより仕事優先が当然、という雰囲気
  • 人手不足で忙しすぎて、有給取れない
  • 何の理由もなく有休取るのは、タダ飯食らいだ、という雰囲気

自分の遠慮

  • 新卒だから、先輩を差し置いている感じがする
  • 働かずに給料をもらっている感じがする
  • 同僚に迷惑を掛けそうなので遠慮してしまう
  • 独身だから、家族イベントがないから理由がない
  • 有休ばかりとって、仕事しないと思われたくない

この中の一つの理由ではなくて、いくつかの理由があって、有休が取りにくい状態になっているのかな、と想像します。

一般的な対応

「有休 取りにくい」で検索すると、色々な対応が見つかります。

  • 早めに申請する
  • 計画的に仕事を進める
  • 業務を効率化する
  • 上司に相談する
  • 取得しやすい組織風土をつくる
  • 人事窓口、労働組合、労基署に相談する

全て、ごもっともです。
もっともだけど、「そんなこと簡単にできないよ」という対応が多いと感じませんか?

計画的に仕事を進めて、早めに申請しよう!

⇒そりゃ、そうしたいけど、そうしないと有休取れないの?
 「今週、どこかで休みたいなー」っていう気分だってあるでしょ。

業務を効率化して、業務量を減らそう!

⇒業務効率化した後じゃないと有休取れない会社ってどうなの?
 業務効率化なんて、すぐにはできないよ。

上司に相談しよう!

⇒そもそも、上司に「有休取ります」って言えないで困っているのに、無理じゃない?

取得しやすい組織風土をつくろう!

⇒組織風土なんて、自分で作れるものじゃない・・・

  • 人事、労働組合、労基署に相談しよう!

⇒人事や労働組合に相談するなんて、有給取るよりハードル高い気がする・・
 労基署に相談するなんて、さらにハードル高すぎて・・無理

私なら、こんなふうに思ってしまいます。
もっと、気軽に休みたいんだけど・・・。

私が提案する対応

私と同じように、一般的な対応では解決しない方に向けて、視点の違う対応を提案します。
私は、これで、まあまあ、有休取れました。

キャラを明確にする。

あなたは、

  • A「仕える組織のために、身を粉にして働きます。有休なんていりません!」
    という熱血キャラ
  • B「仕事もきっちり楽しむし、有休もちゃんと取りますよ。なにか?」
    というメリハリキャラ
  • C「仕事は楽しくないけど、出勤はするよ。有休は権利だから全部取るよ。」
    という権利主張キャラ

どれが、お好みですか?

私はBです。
Aの時期もありましたが、全くの勘違いでした。絶対にBです。

心底Aキャラの方はそれでもいいと思いますが、Bキャラの方が絶対に楽です。
そして、Bキャラが職場にいることは、Aキャラからは疎まれますが、大多数の人からは、歓迎されます。
率先してBキャラになりましょう。

私が、いま実践しているBキャラは、

◆長期休みを取るキャラを作っています。

ゴールデンウィーク前後は、有休を合わせて、長めの休みにします。
夏休みは、通常の夏休みに有休を加えて、10日前後の休みにします。
余程のことがない限り、こうすることを宣言しています。

◆特に理由もなく休むキャラを作っています。

業務が入ってないときは、休むようにしています。
「今週の金曜日は、特段の業務が入ってないので、休みいただきます」
極端な時は、「明日は、スケジュール入ってないので、休みいただきます」

という感じです。

休む理由を基本的には言わないと決める。

これは、キャラづくりにも通じます。
「休みの理由を言わないキャラになる」ということです。

休みの理由を言うことを基本にしてしまうと、
「ちょっと疲れてるから、今度の水曜日は、業務予定がないから休みたいなー。でも理由がないな。どうしようかな・・」
と、思っている間に、チャンスの日は通り過ぎてしまいます。

あいつは、休みの理由を言わない主義なんだと思われれば、こっちのもんです。

でも、直前で休むときには、少し理由を言ったほうがいいと思いますよ。
「体調悪いので休みます」というように。
こんな理由なら言いやすいですよね。

ダミーで有休予定日をスケジュールに入れる

私の勤め先では、グループウェアでスケジュール管理をしています。

グループウェアというのは、ご存じの方も多いと思います。
サイボウズなんかが有名ですね。
Googleスケジュールを職場内で共有しているようなイメージです。

グループウェアでなくても、他の人も見れるスケジュール表のようなものに、予定がなくても、ダミーで月に2日ぐらいの休みを入れておきます。

他人のスケジュールも見てわかるので、
自分で言わなくても、「この日は休む予定なんだなー」
ということが、自然と伝わります。

実際にそのまま休んでもいいし、
別の日に休みたいと思ったら、スケジュールに入れておいた休みを、ずらして休むという状況にすると、少し休むハードルが下がります。

働かずに給料をもらっている訳ではないと知る

休んでいるのに給料をもらっていて申し訳ないとか思いますか?
以前の私も、そう思っていました。

でも、よく考えてみれば、ひと月の給料は決まってますよね。
ひと月の平日日数が違っていても、月給は同じですよね。
ということは、月給は、働いた時間や日数に比例してないんです。

なので、有休で休むのは、祝日や土日にお休みするのと同じなんです。

法的な解釈がどうなっているかは、調べていませんが、こう考えれば、

「給料をもらいながら休んで申し訳ない」という気持ちが少し楽になりませんか?

空気を読まない

KYという言葉があります。(死語かもしれません^^;)
「空気 読めない」の略語ですね。
「周りの空気が読めない残念な人」というイメージがあり、ネガティブワードです。

でも、私はこのKYになりたいと思っています。
周りの空気を気にする人間になりたくない、と思っています。
なので私が思うKYは、「あえて、空気を、読まない」といKYです。

有給休暇を取るということで、KYを考えると、
職場の雰囲気を読んで、有休取らない。というKYです。

たとえば、

  • 有休を使うのは、冠婚葬祭や病気の時だけ、という雰囲気があり、たまには、平日に休んで一日ダラダラしたいのに、有休取れない。理由なく休むことを知られたら、非常識人間だと思われそう。
  • きちんと理由を言わないと有休取れない雰囲気があり、「一日休んで、まったりします」という理由は、とても言えない。もし言ったら、白い目で見られそう。
  • 多忙な職場で、平日も夜遅くまで残業して、土日も出勤している人がいるのに、自分だけ「有休取ります」なんて、とても言えない。どんな目で見られるか想像すると怖い。

こんな状況を想像します。
実際、私も、このような雰囲気を感じてきました。

周囲の目は気になるものですよね。空気読んじゃいますよね。
でも、他人は、自分のことなんて、そんなに関心がありません。

たとえ、KY人間を、疎ましく思う人が職場にいるとしても、そんな人を気にしていたら、自分の気持ちも時間も、もったいないと思います。

自分のことを疎むに人と仲良くしたいと思いますか?
私は、仲良くしたくありません。人間関係もある程度「あきらめ」が必要だと思います。

「あえてKY」になれば、楽になれます。

仕事は、きっちりする

これまでの話を誤解されたくないので、最後に、ひとつだけ。

キャラの話の中で登場したCキャラ
「仕事は楽しくないけど、出勤はするよ。有休は権利だから全部取るよ。」という権利主張キャラ

仕事もせずに、休みばかりとる。という、権利ばかり主張するキャラです。
ほぼ、迷惑クレーマーと同じです。

気をつけたいのは、
メンタル的に落ち込んでいるときは、あえてCキャラで、回復を待つというのは、ありだと思います。
というより、仕事のことより、心身の回復の方が大切です。
有休休暇以外にも病気休暇という制度もあると思います。制度をしっかり使って、ゆっくりと心身の回復させることに専念するのが、大事だと思います。

心身が健全なのに、Cキャラで過ごすといいうのは、
人生の大半を占める仕事時間を無意味に過ごすことになるし、周囲からは疎まれるし、良いところはないと思います。

仕事の「出来」や、「早い遅い」は、人それぞれです。
自分なりでいいと思います。自分なりに仕事をきっちりした方が、気持ちよく休めると思います。

一応知っておいた方が良い知識

ここまで、気持ちの整理や、ちょっとした行動という視点でお伝えしてきましたが、最後に、知っておいた方が良い知識を少しだけ。

会社側には、有休の取得を拒否できる場合がある。

業務の正常な運営を妨げる恐れがある場合には、労働基準法に定められている企業側の権利として「時季変更権」があります。

例えば、

「その日は重要業務があるのは、知っているけど、休みたいから休んじゃいます」
「有休たまってるので、一カ月休んで、バカンス楽しんできます」

という有休のとり方は、拒否される場合があります。
正確には、拒否ではなく、時期を変更する、という権利が企業側にあります。

有休を取る理由を細かに言う必要はない。

有休を取る理由を聞いてはダメ、という法律はないものの、理由を細かく詮索するのはNGだといういう組織が多いと思います。それでも、上司によっては、理由を聞かれる場合はあります。
「私用のため」と言えばよい。という解説がネット上には多いですね。

自分の言いやすい言い方をすればいいと思います。
私は、基本的には、休む理由を言わないようにしています。

まとめ

有給休暇は、「取りたいけど取れない」という方が、たくさんいるのではないかと思います。

組織としては、「有休休暇を取りましょう!」というスローガンを掲げてたりしますが、実際には、職場は、そんな雰囲気ではない。ということもあると思います。

組織の雰囲気を変えることは、はっきり言って、個人では無理だと思います。
自分の考え方を整理することで、雰囲気を乗り越えて、有給休暇が取れる自分になれれば、きっと、仕事も休みも充実すると思います。


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