私は、今年度末(2025年3月末)で50歳前で公務員を退職することにしています。
果たして、迷いがないのか。気になることはないのか。
改めて、考えてみました。
退職を決めたあとの気持ちの変化
自分の中で退職を決めたのは、7月初め頃です。
その後、上司に相談し、何度かやり取りをさせてもらい、退職する意思を明確にしました。
その後、本当に退職するのか、という迷いが生じたりするのかと思っていましたが、意外にも、迷いが生じることは、今のところ(9月中旬現在)ありません。
それどころか、気持ちはスッキリしていて、仕事がしやすくなったと感じるほどです。
なぜ、迷いが生じてこないのか
迷いが生じるだろうと思っていたのは、まだ小学生の子供がいるからです。
自分一人が生きていくだけであれば、どうにでもなるという思いはあるのですが、子供の教育費は大丈夫なのか、不自由をさせてしまうのではないか、という迷いが生じるのではないかと思っていました。
退職することを決めるときに、生活費をある程度節約する前提ではあるものの、子供が大学まで行く場合の学費がまかなえるのか、かなり細かくシミュレーションをしました。
約一か月、仕事から帰ると、毎日のようにパソコンに向かいました。
まず、生活費、住居費、ローンの返済、税金、保険、などなど、あらゆる支出を家計簿から現状を調べ、節約できそうな目標を決めて、生活費の目安を決めました。
目安を決めるためには、税金、年金制度、健康保険制度など、あらゆる制度も把握しました。
将来的な家の補修や、車の買い替え、いざとなった時の家の売却、あらゆるパターンを設定しました。
さらに、子供の教育費、仮に一人暮らしする場合、塾に行くなら、などなど、これもいろいろなパターンを考えました。
結果として、どうにかなる、という自信が持てました。お金に対する不安が軽減できました。
これは、私がまったく無収入になった場合を前提にしました。
もちろん、私は、本当に無収入になるつもりではなく、退職後、自分の得意なことを活かした仕事を生み出したいと思っています。組織にとらわれない、自分のライフワークを見つけてみたいと思っています。
せっかくの人生なら、組織に所属した仕事しか経験がないというのでは、面白くないと思っているので、退職後にライフワークを生み出すのが、楽しみです。
どんなライフワークを生み出せるのか、まだまだ見定めることはできていませんが、このブログを通じて、なにか人への価値提供ができるものを見つけていきたいと考えています。
念入りに行ったシミュレーションによるお金への不安の軽減と、自分がライフワークにチャレンジすることの楽しみ、この二つがあることで、不安になっていないのではないかと思っています。
家族は理解しているのか
自分だけが理解して、不安になっていないだけで、家族は不安なんじゃないのか。
これについては、まったく不安でない、ということはないと思います。
ただ、今後のお金のシミュレーションを何度か説明し、「まあ、いいんじゃない」という理解をもらっているので、安心して、退職後に向けたライフワーク探しの準備ができると思っています。
家族に与える影響は
金銭面では、今の仕事を続けるほうが裕福だろうと思います。
しかし、私が組織に所属した仕事、しかも公務員というかなり手堅い仕事をしていることが、果たして子供の考え方の形成に良い影響を与えるか、と考えると、そうではない、と思うようになりました。
きちんと学校に行って、きちんと勉強して、大きな組織に入ったほうが良い。という考え方が通じない世の中になってきていると感じています。
日本の人口は、今、ピークを越えて、大きく下降していきます。
その上、通信技術、情報化技術の進歩により、人と人のコミュニケーションの取り方は、数十年前には考えられなかったような多様化を遂げています。
まさか、自分が生きている間にChatGPTのようなAI技術が身近なものになるとは、夢にも思いませんでした。
これまでの自分の常識をいったん捨てて、新しい挑戦をする、という人生の楽しみ方ができる時代になったと思っています。
そういう生き方をしている身近な人間がいることは、きっと子供たちにとって、金銭的価値には換算できない新しい価値観を生み出すのではないかと思っています。
私が、組織を離れた生き方をすることが、家族に良い影響となることを願っています。