2025年3月末で、今の仕事を退職する予定です。
今回の話題は、退職と直接関係はありませんが、人事異動にまつわる話です。
公務員に人事異動はつきものだという記事を、少し前に書きました。
この記事に、こんなコメントをいただきました。
市の職員なのにやっていることが結構違うってなかなか面白い
市役所が担う仕事って幅広いですね〜。
市役所の仕事が知れて面白かったです!
ということで、市役所の仕事の幅の広さと人事異動にまつわる話を少し書いてみます。
人事異動するということは、
色々な部署が、金や人を欲しがります
市役所の仕事は幅が広くて、色々な分野があります。教育関連、子育て関連、建設事業関連、福祉関連、上下水道、などなど。
それぞれの分野で、事業をするためには、予算が必要です。また人員が必要です。
必要なので、それぞれの部署が予算要求や人員要求をします。
金と人がないと、仕事ができないからです。
要求を受ける部署もあります
要求するということは、要求を受ける側の部署もあります。
財務部とか人事部と呼ばれる部署です。この部署では、要求を査定します。
今必要なのか、もっと減らせないか、そもそも必要じゃないのではないか。という視点から見ます。
要求を全て通すことは、まずありません。ゼロ査定ということもしばしばです。
地方都市の懐事情は、相当厳しいです。自転車操業で予算を組んでいるところが、ほとんどだと思います。人も足りません。
なので、財務部とか人事部では、シビアに査定します。それが仕事だからです。
必要性があったとしても、簡単に金や人はつきません。というより、つけることができません。要求をすべて認めていては、破綻します。
要求する側は、「市民の声があるから、必要だ」という要求をします。
要求される側は、「必要性の整理が不十分なので、ゼロ査定です」という回答をすることもあります。
逆の立場で仕事をしています。
この逆の立場に突然、人事異動することがあります。
人事異動で、「要求する側」と「要求される側」が入れ替わることも
昨日まで、福祉部で、「この事業は必要なんです!」と、財務部に訴えていたのに、
財務部に異動したら、「必要なんだろうという気持ちは分かりますが、この事業の必要性を具体的に整理してください。整理できないなら、予算はつきません」という具合です。
冷たく感じいますが、必要な仕事です。
人事異動するということは、立場が大きく変わってしまうということでもあります。
人事異動したら、言うことが変わるのが当たり前?
人事異動したら、言うことを変えるのは、当たり前。というより、変えなかったら、仕事にならない。ということだと思います。
市役所は、幅が広いのが面白いところですが、その幅が広いところが難しいところでもあります。
人事異動して、畑違いの仕事を、覚えないといけないというのもありますが、立場の違いも考えながら、仕事をしないといけない、という面もあります。
なんか、市役所の仕事はいいですよ、と言ってるみたいですが、私は、あと218日で、途中退職する予定なんですよね。