そもそも市役所の仕事とは ~2025年3月に公務員を退職するまで~

退職

私は、2025年3月末で、今の仕事を退職する予定です。
退職までの間の、様々な記録を残すことにしました。

今回の話題は、「そもそも市役所の仕事とは」です。

市役所の仕事は、分野が広すぎ

市役所に限らず、県庁とかでも同じ状況だと思いますが、とにかく分野が広いです。

生活に身近な分野

  • 住民票、戸籍、健康保険、国民年金、介護保険、生活保護、児童手当
  • 税金の徴収
  • 道路や橋、河川、公園などの整備や維持管理
  • 上水道や下水道
  • 市営住宅
  • 保健所
  • 廃棄物の処理(ゴミ処理)環境問題啓発
  • 小中学校の学校設置や給食、学童保育所
  • 保育園の設置や入所調整
  • 災害に備えた防災
  • NPO支援、自治会支援、協働補助金
  • 広報誌作成、市民相談
  • 観光イベント

事業者さんに関係が深い分野

  • 市内の商工事業者さん向けの支援、補助金、
  • 企業誘致、創業支援
  • 農林業向けの支援や補助金
  • 都市計画制度、建築確認

市役所内部の事務

  • 職員の人事関係、給与関係
  • 予算や決算関係、会計管理
  • 財産管理、契約手続き
  • 総合計画や政策の内部調整
  • 監査、選挙管理委員会
  • 市議会関係

人事異動は、転職

ぱっと思いつくだけでも、これだけあります。
これらの仕事をさらに細分化して、分担してやっているので、部署の数も相当多いです。

この部署間を5年ごとぐらいで人事異動するので、人事異動は転職並みに仕事内容が変わります。
 去年までは、道路の維持管理をしていたのに、今年は、企業誘致のこと
 去年までは、人事関係の仕事をしていたのに、今年は、健康保険のこと
などなど、全く異なる分野に異動するということが常識です。

仕事の幅が広いことについて

私は、仕事の幅が広いことは、市役所の仕事の良いところだと思います。
とにかく視野が広がります。経験できる分野も多くなります。

異動したがらない人もいますが、私は、異動することを楽しみにしていました。
5年ぐらい経験したら、違う分野に異動したくなります。

幅は広いけど共通点も

分野としての幅は広いのですが、共通点もあります。

会計事務や契約事務など手続きは共通

お金の払い方などの手続きは、どの部署でも同じです。
そのルールは厳格なので、ルール通りに手続きしないと、ボールペン一本買えません。
多くの職員が市役所に入って、まず覚えることです。

市長や市議会への対応

市長や市議会の議員さんは、様々な決定権を持っています。
苦労して事業を企画しても、意向に合わなければ、無駄になることも多いです。
4年ごとに選挙がありますので、事業の方向性が、その度に変わる可能性があります。
この方々の、考え方、発言に、気を配っておかなければいけない、と言うのは、どの分野で仕事をするとしても、共通するところです。

役職ごとの役割

多くの職員は、年齢に応じて役職が変わります。多少の前後はありますが、

  • 担当者:直接的に事業を担当したり、窓口対応したり、事務作業をしたりします。
  • 係長等:担当者の仕事の監督をします。自分で直接、事業や窓口対応もします。
  • 管理職:担当している業務範囲の決定権があります。
    また、その範囲についての上層部との調整や議員さんとの調整という仕事のウェイトが大きくなります。

なので、役職が上がっていくと、分野は違えど、「関係者との調整」という意味で、仕事の内容が似てきます。

◆担当者であれば、担当業務のことを勉強したり、仕事の進め方を工夫して改善したり、直接的に手を動かすことが多くなります。担当している業務に向き合っている感じです。

◆管理職になれば、担当者や係長等からの相談にのって、指示を出したりはしますが、自分で直接手を動かすことが少なくなります。どちらかと言うと、意思決定する方の意向や他部署の動向に気を配っている感じです。そして、調整して回るという感じです。

市役所の仕事をどう思うか

私は、市役所の仕事の内容そのものは、面白いものだと思います。
私自身、自分で工夫して改善を考え、自分の手を動かしながら、作り上げるという仕事が好きです。
なので、色々な分野で、工夫を考えるのは、楽しいと思っていました。
異動を楽しめるかどうかが、市役所仕事をを楽しめるかどうかのコツのような気もします。

ただ、役割として、調整がメインの仕事になると、面白味が少なくなりました。

同時に、これまで約25年も市役所で仕事をしてきて、定年退職まであと15年もあるのですが、そろそろ違う働き方も、したくなってきました。
合計40年も同じ組織で仕事をするよりも、仕事を変えてもいいんじゃないかと思ってきました。

これまでの、約25年は、概ね楽しんで仕事をしてきましたが、残り、15年を面白味が少ないと感じながら過ごすなんて、時間がもったいないと思いました。

お金の面では、定年退職まで仕事をすれば、不自由のない生活だということは分かっているのです。1年でも長く仕事を続けた方が、安定していることも分かっているのです。
でも、お金よりも時間がもったいないという思いが勝ちました。

今回のまとめ

今回は、「そもそも市役所の仕事とは」という内容から、それを私がどう捉えて、退職を決めることにしたのか、という考えを書きました。

次回以降は、お金こと、家族のことなど、テーマを決めて書いていきたいと思います。

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