子供から、「自転車がパンクした。なおしてー」という気軽なオーダーを受け、さっそく修理開始!
自転車のパンク修理は、何回もしているのですが、記録を残したことは、なかったので、今回の修理をキッカケにブログ記事にしてみました。
丁寧に作業して、写真撮って、を繰り返していると、家の周りの蚊が大集結したかのような群れに襲われ、危うく戦線離脱するところでしたが、精神を集中させて作業完遂しました。
そんな、体を張って作業した経過は、以下のとおり。
※先に注意点
この記事で紹介している修理方法は、「英式バルブ」という形式の場合です。
ほとんどの人が愛用しているママチャリであれば、ほぼ英式バルブです。
え!うちの自転車が何式バルブか分からない!という方は、だいたい英式バルブです。
修理キットの準備
修理作業の途中で、「あ!あれがない」となると、面倒くさくなってしまうので、作業前に、道具達を準備します。
- タイヤ外し(100円ショップでゲット)
- 専用のノリとパッチ(穴をふさぐために塗るノリとパッチ)
- 虫ゴム(又は、虫ゴム不要のバルブ)
- 紙やすり
- 小さな透明のコップ(水を入れて、空気漏れを確認するため)卵のパックでもOK
- バケツ(水を張って、穴が開いてるところを探す)
- ゴムハンマー(穴をパッチを密着させるために叩く)
- レンチ(空気入れを部分を外す)
- マジックペン(油性)(穴が開いているところにマーキング)
- 空気入れ(自転車の空気入れ)
- 雑巾
1~4は100円ショップで修理セットとして売ってます。
3の虫ゴムの代わりに、虫ゴム不要のバルブも100円ショップにあります。
6~11は、家にあれば、それでOK。なければ、100円ショップでそろいます。
5は、買ってきてもいいけど、家にあるゴミの再利用で十分
そう、全部100円ショップでそろいます!(私が確認したのは、ダイソーです)
修理を始める前に、空気漏れの原因を理解!
さっそく修理!
の前に、タイヤから空気が抜ける原因を知っておいた方が闇雲に修理するより、やりやすいと思うので、ちょっと勉強(ってほどでもないけど)。
自転車のタイヤから空気が抜ける原因は、大まかに2つあります。(たぶん)
虫ゴムの劣化
空気の入れ口の部分の金具(バルブ)に細長いゴムが使われています。これが劣化してやぶれると、空気が漏れます。
タイヤチューブの穴
空気は、タイヤ(分厚いゴム)とホイール(金属)の間で保護されているチューブに入っています。
このチューブに穴が開いてしまうと、空気が漏れます。
とがったものが刺さったり、何かの衝撃で少し裂け目ができたり、何かの理由で穴が開いてしまうことがあります。
さあ、これでばっちり理解できた(はず)。
理解出来たら、修理に取り掛かります!
さっそく修理!
まず、どこから空気が漏れるのか探さないと、修理できません。(当たり前か)
空気が抜ける原因は2つ。(さっき勉強した2つの理由)
それぞれに空気漏れの場所の特定方法、修理方法が違います。
虫ゴム劣化の場合
まず、最初に確認するのは、「虫ゴムの劣化」
虫ゴム劣化が原因なら、修理が簡単♪
これで修理が終われば、「え!たったこれだけ?」っていうぐらい、あ!という間に修理完了です。
空気漏れの確認
虫ゴムは空気の入れ口の金属バルブに被せらています。
空気漏れでペチャンコになっているであろうタイヤにまず、空気を入れます。
空気を入れたら、タイヤを手で回して、金属バルブ部分を上側にして、バルブ部分を水の入った透明のコップ(卵のパックでOK)につけて、空気漏れがないか確認します。空気が漏れていれば、「プクッ、プクッ」と泡がでるので、分かります。
(ブク!ブク!という明らかに分かる泡じゃないので、よく見てね)
虫ゴムの交換
金属バルブ部分からの空気漏れだとわかったら、虫ゴムを交換します。
修理を始める前に、雑巾でぬれた部分を拭きます。
カバーになっているねじを外して、金属バルブを外すと、虫ゴムがついているのが分かると思います。
劣化した虫ゴムを取り除いて、新しい虫ゴムを2cmぐらいに切って、金属バルブに被せます。
根本まで、きっちり被せないと、空気が漏れます。
外した時とが逆の手順で、金属バルブをセットして、カバーのねじをして、完成!
空気を入れて、透明コップで、空気漏れしてないか、確認して、完了!
これで、終われば、簡単でしょ?
ちなみに、最近は、虫ゴム不要の金属バルブが売ってるので、それを使えば、更に簡単です。
虫ゴム不要です。
(100円ショップで「スーパーバルブセット」という名称で売ってます)
チューブの修理
虫ゴムじゃなければ、タイヤのチューブが原因 ^^;
慣れればそうでもないけど、初めてすると、結構手間取るかもしれません ^^;
でも、やってできないことはない!心して、かかってください!
タイヤを外す
中のチューブを取り出す必要があるので、まず、タイヤをホイールから外します。
タイヤ外しをタイヤとホイールの間に差し込んで、グイっとします。(分かりにくいか・・)
タイヤとホイールの間に差し込むのは、先が細くなっている方。
タイヤ外しは2つあると思うので、一つをグイっとして、フックのようになっている側をスポーク(ホイールの中心に向かっている金属の細い棒、何本もあるやつ)に引っ掛けておいて、もう一つを10cmぐらい離れたところに、同じように差し込んで、グイっとします。(説明が難しい・・。)
これを繰り返して、タイヤの片側をホイールから外していきます。
うまくいかないからといって、あまり力任せにすると、怪我しますので、ご注意を ^^;
◆タイヤの片側を外したところのイメージ図
左:タイヤをはずす前 右:タイヤをホイールから外した後
◆左:タイヤ外し1本目 右:タイヤ外し2本目
チューブを引っ張り出す
空気を抜いてから、チューブをタイヤとホイールの間から引っ張り出します。
空気の入れ口部分は、ホイールに固定されているので、固定しているナットを外して、空気の入れ口を押し込んで、取り出します。(うーん、これも、言葉では分かりにくいですね。写真をみてください)
これで、タイヤとホイールの間から、チューブが全部出たはず。
とはいっても、自転車のフレームには、引っかかるかもしれませんが、それは、気にしなくて大丈夫
空気漏れしてるところをチェック
チューブのどこから空気がもれているか、確認します。
まず、空気入れ口にバルブとカバーのねじを取り付けて、空気入れができるようにします。
そして、ほどほどに空気を入れます。(チューブが膨らんで、丸い形になれば、OK)
そして、チューブをバケツに沈めながら、空気漏れしてるところを探します。
空気が漏れていれば、「プクプク」と気泡が出てきます。
漏れ箇所を指で押さえて、水から出して、雑巾で拭いて、マジックペンでマーキングします。
(以前修理したところから、漏れてるみたいですね^^; チューブそのものを替えたほうがいいかもしれませんが、気にせずに続行しました!)
空気漏れが2か所以上あるかもしれないので、チューブは全周水につけて、確認します。
漏れ箇所をふさぐ
修理作業まえに、空気を抜いておきます。
漏れ箇所を、軽ーく紙やすりでこすって、かるく傷をつけます。
パッチの大きさより広めに専用ノリを塗ります。
指で広げてください。指からノリが取れなくなると心配するかもしれませんが、接着剤じゃないので、あとで、きれいにとれます。
パッチの銀色のシート側をはがします。(透明シート側を残す)
パッチをノリを塗った部分に押し付ける。
(銀シートが貼ってあった側をチューブにつける)
パッチの上から、ゴムハンマーで叩いて、密着させます。
(あまりしつこくしなくて大丈夫です)
パッチの透明シートを取ります。
ゆっくり、はがしてください。
バァー、っと一気にはがすと、パッチの端っこが剥がれたりして、台無しです。
最後の正念場です。くれぐれも慎重に・・。
最後に、修理が成功したか、確認します。
またチューブに空気を入れて、パッチ修理した部分を水につけてみます。
・・・・・気泡が出てこなければ、OK。やった!
チューブをもとに戻す
パッチ修理が終わったチューブを、タイヤとホイールの間に戻します。
戻す時は、空気入れ部分を最初にホイールの穴に入れます。
固定用のボルトを指で軽く締めておきます。
チューブを全て、タイヤとホイールの中に押し込みます。
押し込みにくければ、空気を抜いてください。
チューブ全体が、タイヤとホイールの中に入り込んだらOK
タイヤをはめる
次に、タイヤをホイールの枠の中に入れ込みます、
最初は、手で入れこめますが、最後の方は、無理です。
ここで、またタイヤ外しが登場!
差し込んで、グイっと戻します(これまた分かりにくいですね)
最後に、空気入れの固定用のナットをスパナでとめて、金属バルブ、押えネジを取り付けて、完成です。
空気をしっかり入れて、完全勝利!
自転車を少し乗り回して、乗り心地を確認したら、自転車小屋にしまって、道具を片づけて、勝利の雄叫びをあげてください!(くれぐれも自己責任で)
まとめ
自給自足的生活に憧れて、このブログを続けているのですが、ふと、
自転車修理も自給自足生活の一部分かも
と思いました。
お金を払って人に頼んでできることでも、自分でできそうなことは、やってみて、自分でできることを増やしていくと、生活の自給自足率が上がっていくと思っています。
まったく人に頼らない原始時代のような自給自足生活を望んでいる訳ではないので、
自分でできることは、楽しみながら自分でやって、
人に頼りたい部分は、お金を払ってやってもらう。
という、生活が、目指している自給自足的な生活かなぁ。感じています。
たかが自転車修理ですが、自給自足生活のイメージが広がるキッカケにもなりました♪