ふと、年金が気になる。
世間では、「年金なんてあてにならない」と悲観されるが、悲観する人でも、もらえる年金を断る人は、まずいない。
年金は、満足いくものでなくても、足しにはなるはず。どのくらい足しになるのか、知っておいた方が、悲観するより、余程ましである。
・・・ということで、要は、年金いくらもらえるんだよ!ってことを調べました。
細かい年金制度は難解で、難しすぎるので、手間をかけずに分かりやすそうなとこだけをまとめました。
ねんきん定期便
1年に1回送られてくる圧着はがきの「ねんきん定期便」。このはがきで、だいたいのことが分かります。
49歳までの人と50歳以上の人で、送られてくる定期便の内容が違うようです。
49歳までの人
これまでにいくら収めたか、何カ月加入していたか、将来いくらもらえるか、が記載されています。
見るところは、「加入実績に応じた年金額」の「合計」の金額。
65歳になったら、年間いくらもらえるか。が書いてあります。
◆注意点◆
- 毎月ではなく、1年間でもらえる金額なので、1月あたりは、12で割ります。
高齢になったときの生活をイメージするなら月額で把握した方が感覚が分かりやすいですね。
「すっくねー」と感じる人、「けっこうあるな」と感じる人。その金額の感じ方は人それぞれですね。 - 今まで払った分に対してもらえる年金額が記載されています。
今から払う分は計算に入っていないので、まだ若い方は当然少ないです。
なので、若い人は、「すっくねー」と感じる人が多いと思います。
50歳以上の人
この年齢から、ねんきん定期便の内容が変わりますが、
これまでにいくら収めたか、何カ月加入していたか、将来いくらもらえるか、
というのが記載されているという意味では同じです。
見るところは、「老齢年金の種類と見込額」の「合計」の金額。何歳からもらうと、年間いくらもらえるか、が書いてあります。
年金は、標準的には65歳からもらいますが、早めて60歳からもらう、遅らせて75歳からもらう、という選択ができます。(60~75までの間で、都合に合わせて選択できるので、63歳からもらう、とかいう選択もできます。)
◆注意点◆
- 49歳までの定期便と同じで、1年間でもらえる金額なので、1月あたりは、12で割ります。
- もらえる年金額の計算方法が、49歳までとは違います。
60歳まで、今の条件で働き続けたら、という前提です。
なので、60歳になるより前に早期退職すれば記載された金額より下がるし、給料が上がって、納める額が増えれば、増えます。
何歳からもらったら得なのか?
年金のもらい始める時期は、60歳~75歳までの間で、都合に合わせて選択できます。
じゃあ、何歳からもらったら得なんだ、とはやる思いを落ち着けて考えます。
少しだけ制度を知る
ポイントだけ、少し知っておいた方が分かりやすいと思います。
◆もらい始めの基本は、65歳からです。
◆年金もらうのを、一カ月早めると、もらう額が0.4%減ります。
(「繰り上げ受給」といいます)
◆年金もらうのを、一か月遅くすると、もらう額が0.7%増えます。
(「繰り下げ受給」といいます)
結果は、
65歳からもらう場合の年金が60万円の場合と
65歳からもらう場合の年金が150万円の場合で計算すると、
※ザックリした計算なので、目安の数字です。数字を丸めてます。年齢も丸めてます。
◆60歳から年金をもらい始めたら
年金の金額は、24%減りますが、早くもらい始めるので、80歳になるまでは、もらう額が多くなる。81歳以降は、もらう額が少なくなる。ということになります。
◆70歳から年金をもらい始めたら
年金の金額は、42%増えますが、もらい始めが遅いので、81歳になるまでは、もらう額が少なくなる。82歳以降は、もらう額が多くなる。ということになります。
◆注意点◆
- 繰り上げ受給(65歳より早くもらう)を選ぶと、後で変更できません。
- もらう年金額が増えると、支払う税金や健康保険料が高くなるので、実際には、その辺りも考えて決めたほうが、よいです。
- 働いていて収入がある人が年金をもらう場合には、収入によっては、もらう年金が減額されるので、損得だけじゃなくて、その時の収入も考えたほうがよいです。
もっと詳しく知るには
ねんきん定期便以外にも、ねんきんネットというサービスがあります。
ここに登録すれば、細かく設定して、もらえる年金の金額が計算できます。
まとめ
ザックリ調べるつもりが、調べだすと、沼のようにハマってしまう内容でした。それでも、まだかなりザックリですね。
日本で生きている限り、逃れられない年金、税金、健康保険のことは、言われるがまま支払うより、諦めずに知っておいた方が良いことには、間違いないさそうだな。ちょっと制度を知るだけで、無駄な支払いをしなくてよくなるかもしれません。
自給自足を目指す私としては、この手の義務的に支払う金額は、できるだけ抑えたいし、もらえるものであれば、しっかりもらいたい、と思いました。