こんにちは、「トーフヤ(登富屋)」と申します。
家族は、妻と子供2人。地方都市にマイホームを建てて住んでいます。
大学卒業後、新卒として採用され、そのまま25年間、勤め人として働いてきましたが、50歳を前に早期退職しました。
その25年間の間には、
「このまま定年まで、同じ仕事だけで終わりたくない」
「勤め人以外の働き方もしてみたい」
「勤め人だとしても、他の業界にも移ってみたい」
こんなことを思う時期もありましたが、そのたびに、
「いやいや、そんなチャレンジしなくても、このまま働き続ければ、一生安泰だ」
と、安定収入を捨てることから漠然と逃げて、気が付けば50歳が近くなっていました。
すごく歳をとった気がしました。
人生の終わりが見えてくるような気がしました。
このまま、ここに留まり続けると、人生の終わりに後悔するかもしれないと思いました。
そして、早期退職できるのか、迷い、考え、最終的には、50歳を目前にして、退職しました。
今は、主夫をしながら、半自給自足暮らしを目指しています。
そして、そんな暮らしのこと、お金の悩み、働き方の悩みについて、ブログやメルマガを書いています。
このページでは、私が退職する2年前からの考えや気持ちの変化をまとめています。
ご興味あれば、この続きを読んでいただければ、うれしく思います。
退職の2年前|ふと芽生えた違和感、でも常識に従う
早期退職する2年前。
人事異動で新しい職場に異動してきて、新しいプロジェクト業務を担当することになりました。
「任せられたからには、きっちりやり遂げよう。」
と思い、会議や打ち合わせ、資料作成に明け暮れていました。
ところが、ある大きな出来事が起きて、目の前のプロジェクト業務は、突然のように暗礁に乗り上げてしまい、どうにも動かしがたい状況になってしまいました。
私の仕事の大部分を占めていたそのプロジェクト業務は、なくなったも同然となり、私には、時間的余裕ができました。
意図せず多忙な業務から解放された私は、かねてから興味のあった「自給自足」のような暮らしへの憧れを募らせていきました。
「組織から離れて、自然の中で暮らしてみたい」
「定年退職してから考えればいいか」
「でも、定年まであと15年以上もあるんだよな」
そんなことを考えていたら、このまま仕事を続ける事に違和感が出てきました。
「気付けば、20年以上も、この仕事続けてるんだな」
「定年退職まで、この仕事をモチベーション高く続ける自信がないな」
「せっかくなら、違う働き方もしてみたい」
そんなことを考えているものだから、職場の飲み会では、
私「この仕事も長くなってきたし、他の仕事もしてみたいんだよね」
同僚「いいですね~。でも、その年齢で転職とかしたら、年収下がっちゃうでしょ」
私「うん、下がると思うけど、自給自足みたいな暮らしにすれば、結構いけると思うんだよね」
同僚「そりゃそうかもしれないけど、そんなに仕事、嫌なんですか?家族は理解しないでしょ」
私「まあ、仕事がすっごくイヤって訳ではないなぁ。家族の理解は難しそうだね」
同僚「でしょ。お子さんの教育費とか考えたら、無理でしょ」
私「だよね。60までは続けるしかないかな。でも、60になったら絶対辞めるよ」
同僚「はいはい」
こんな感じの、どこの居酒屋でも交わされているサラリーマンのグチを繰り広げているだけの、おじさんでした。
自分の中に、今の働き方への「違和感」が生まれているのに、
自分の中から聞こえる「常識的な声」に従って、本当に無理なのか考えず、判断を延々と先延ばししていました。
自分の気持ちは、すでに今の仕事から離れているので、
「仕事を辞めて他のことをしてみたい」って発しながら、
自分の頭の中で、
「住宅ローンもあるし、子供の教育費も必要になる」
「そもそも、家族の生活を支えているのは自分の収入」
「60歳までは、家族の暮らしのためにこのまま働くしかないんだな」
「今、仕事辞めるなんて、わがままなんだろうな」
という、「常識的な言い訳」を最初から用意周到に準備していました。
最初から、判断をしない言い訳を作っておいて、
いずれ大胆なことをしたいとグチっているだけのおじさんでした。
常識を盾にして動かないサラリーマンでした。
退職の1年半前|「別の生き方」の可能性を感じる。けど・・
相変わらず、「自給自足暮らし」への憧れを、着々と強めていました。
ネットで古民家のことを調べたり、
自給自足暮らしの本を読んだり、
せっせとキャンプ道具を集めて、家族でキャンプに行ったりと。
そんな日々を過ごす中で、
サラリーマンを早期退職して、月々の生活費を押さえながら、家族で自給自足暮らしをしている人がいる。
という情報に行き当たりました。
私がこのまま働き続けていたら経験することのない「別の生き方」を実践されている方がいる。という事実があり、もしかしたら、自分もそうなれるかもしれないという、期待感を抱きました。
そういう人がいることを前提にして、ネット上を調べてみると、他にも、早期退職して田舎へ移住したり、古民家を購入したり、島に移住したりと、様々な情報に行き当たりました。
ですが、同時に、早期退職して自給自足的な暮らしを目指したけど、結果として経済的に困窮し、早期退職したことを後悔している。
という情報も目にしました。
今の自分とは「別の生き方」ができるかも、という可能性は感じるものの、現実は甘くないという事実にも直面しました。
そして、自分が置かれている現実を考えると、
住宅ローンを支払っている。
子どもの教育費が必要になる。
家族の暮らしは、自分の収入で支えている。
このような状況を思うだけで、
「現実は甘くないんだな」
「早期退職して別の生き方をするなんて、憧れだけにしておいた方が無難だな」
という、考えに落ち着いてしまっていました。
別の生き方への憧れはありながら、気持ちの中では、「常識的な言い訳」の方が勝ってしまう状況でした。
退職の1年半~1年前|残りの人生を考え出した
「別の生き方への憧れ」と「現実的な事実による諦め」を行ったり来たりしながら、残りの人生ということを考えるようになりました。
そんな中で、
「人生は、時間でできている」
「命とは私たちが持っている時間である」
このような言葉が目に付くようになりました。
勤め人として働いている以上、起きている時間の大半を勤め仕事のために使うことになります。
この時点の私の年齢は、約50歳でした。
定年退職は、65歳です。⇒あと15年間
平均寿命は、80歳ぐらいです。⇒あと30年間
健康寿命は、70歳ぐらいです。⇒あと20年間
つまり、定年退職まで、このまま働き続けると、退職後に健康でいられるのは5年ぐらいかもしれない。生きているのも15年ぐらいかもしれない。
「このまま定年まで勤めてしまったら、後悔するな」
ということを確信したような気持ちになりました。
とは言いながら、すぐに仕事を辞めてしまうだけの勇気も持ち合わせていなかったので、経済的なことを直視することから始めました。
それまでは、なんとなく把握していた家計を、見える形で管理することにしました。
後々、自分で分析することも考えて、エクセルで家計簿をつくり、家計の管理を始めました。
そして、まずは、数カ月程度のデータを蓄積することにしました。
退職の1年前|子供の進路、自分の進路
子供たちは、中高生の時期になり、家の中で進路の話をするようになりました。
そんな時、子供の進路のことを、つい、自分のこれまでの経験の中から考えてしまっていました。
私自身は、大学卒業後、新卒採用され、そのまま20年以上勤め続けていました。そして、そのような働き方により、安定した生活を維持していました。
こういう生き方が、安心して人生を生きていくために間違いのない方法で、そうすれば心配が少ない。と、潜在的に感じていたんだと思います。
でも同時に、今の時代は、一生を同じ職業で勤め続ける必要もないし、複数の仕事を掛け持ちしてもいい。そんな時代だとも感じていました。
私が学生だった頃は、「失われた10年」と呼ばれる不況の時代で、就職するときには「就職氷河期」真っ只中だったこともあるのか、「安定」ということを過剰に重視している自分に改めて気付きました。
世の中の働く環境は変わってきている、ということは知っていても、自分の感覚として納得できてなかったんだとな。と思いました。
子供が進路を考え出したこの時期に、親である私自身が「別の生き方」への進路変更を考えるというのも、良いのではないかと思いました。
子供にとって最も身近な人間として、「人生は柔軟に生きることができる」ということを、見せてもいいかもしれない、とも思いました。
退職の1年前~半年前|先を見込んで、早期退職を決める
「別の生き方」への進路変更を考えると言っても、勢いだけで仕事を辞めてしまうほどの度胸はありませんでした。
私自身、先が少しでも見えていないと、進めない性格です。
特に、お金のやりくりについての先行きが見えないと、不安になるので、ライフプランを作ることにしました。
このころには、家計簿で蓄積したデータもある程度そろっていたので、生活費レベルは、想像できるような状況でした。
また、住宅ローンや固定資産税などの住居費、子供の教育費、将来もらう年金などは、調べて計算すれば、整理することができます。
それらを、将来に向かってのプランとして作り、妻に見せ、意見をもらいました。
妻からは、気になる部分について意見をもらって、修正し、最終的には、
「まあ、いいんじゃない」
という結論になり、早期退職を決めました。
決めてしまうと、すぐに職場の上司に伝えました。
これで、あと数カ月で退職することが決まりました。
退職の半年前~退職|お金の不安=組織への依存
早期退職を決めてから、実際に退職するまでには、半年以上ありました。
それまでの間、手を抜かず仕事をしていましたが、仕事に関わるうえでの気持ちが少し変化しました。
端的に言えば、「気負いがなくなった」と、感じるようになりました。
その時期に担当していた業務では、他部門との打合せ、幹部や利害関係者の方との調整業務が多くありました。
そのため、相手の反応を先読みし、書類上に引っかかるところがないかチェックを重ね、場合によっては、言葉をオブラートに包む。という気の使い方をしていました。
その気を使うという作業に、すごく苦痛を感じていたのですが、
「辞めてもどうにか生きていける」
という感覚があることで、組織への依存心が下がり、気負いがなくなった気がしました。
もちろん、仕事上では、気を使う部分は相変わらずありましたが、割り切った気持ちで仕事ができるようになった感覚がありました。
安定した生活のために、漠然とお金のことを不安に思う感覚は、組織への依存に繋がっているんだな、と自分事として実感しました。
退職直前|同じ悩みを多くの人が抱いている
退職する2カ月ぐらい前から、同僚やお世話になった方に、早期退職することを伝えるようにしました。
その中で、色々な方の本音の話を聞くことができました。
「辞めたい辞めたい、と思いながら、この年まで勤めてしまったんだよね」
「早く辞めたいとは思うけど、住宅ローンがまだまだあるんだよね」
「自分も同じようにしたいけど、まだ子供が小さいから」
何人もの方から、このような話をしていただきました。
私が早期退職を決める前と同じで、漠然とお金に関する不安があり、将来に関する選択を見送っているような状況だと感じました。
退職後|組織への依存がなくなった
早期退職後は、主夫と言う立場で、自給自足的な暮らしを手探りで進めています。また、家計を管理しながら節約も楽しんでいます。
退職後、資産を増やすことはできていませんが、資産を減らさないように暮らしを作っています。
当分は、主夫として過ごすと思いますが、
家計の状況によっては、またどこかで、勤め人として仕事をするかもしれません。
フリーランスのような働き方にも挑戦したいと思っています。
海沿いの田舎にある実家に、移り住むかもしれません。
2拠点生活も視野に入れていいと思っています。
色々な選択肢から生き方を選べる状況になっていると感じています。
生き方の自由度が格段に上がったんだな、と感じています。
また、主夫として家事をしながら、
・自給自足や家計管理のこと
・お金の不安に関すること
・働き方の違和感に関すること
このような私自身の経験から学んだことを、このブログやメルマガ配信を通じてお届けしています。
まとめ|読んでいただいてありがとうございます
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