はじめに
車は便利ですが、同時に「お金のかかる存在」でもあります。
自動車税、車検、保険、修理費……。毎年のように発生する固定費は、家計にじわじわ効いてきます。
僕は49歳で公務員を早期退職しましたが、その数カ月前まで乗っていたミニバンタイプのファミリーカーが追突事故で乗れない状態になってしまったので、急遽、車を買い替えることになりました。
買い替えるなら、維持費の安い車という考えで検討しました。
その中でたどり着いた答えが、「乗れればいいなら中古軽バンしかない」という結論です。
しかも、荷物も運べて、普段の使い勝手は良好です。
この記事では、とにかく車の維持費を安くしたい方向けに、「乗れればいい」を叶える選択肢を解説します。
軽バンが向いている人・向いていない人
僕は、車は「移動手段」だと割り切っていますが、車に求めるものは、人それぞれです。
軽バンが向いている人、向いていない人をまとめると、以下のようになると思います。
軽バンが向いている人 | 軽バンが向かない人 |
---|---|
・車は乗れればいいと考えている。 ・荷物をたくさん載せたい。 ・普段乗るのは4人以下 | ・所有している車にステータスを求める ・快適にドライブしたい ・家族が5人以上 |
⇒「機能性、実用性」を重視する人が向いていると言えますね。 | ⇒「デザイン性、快適性」を重視する人には、向いていないと言えますね。 |
僕の場合は、どんなものにでも「機能性、実用性」を重視するので、ほぼ迷いがなかったのですが、家族は、デザイン性を少し気にしていました。
特に中学生の娘は、かなり難色を示しましたが、最後は、一応納得してくれました。
家族との話し合いも重要ですね。
中古軽バンが「最安」の理由|普通車との維持費比較
普通車より圧倒的に維持費が安い
- 自動車税は軽貨物なら年5,000円程度。
- 普通車なら年3万~4万円程度。
重量税や保険も含め、年間の差は数万円。
10年で見ると100万円近い違いになることもあります。

僕の場合、車を買い替えて、最初の自動車税の請求がきたときに、「え、たった4,000円でいいの」とびっくりしました。去年までは、3~4万円払っていたのに…
中古なら購入費も安い
新車の軽バンは200万円近くしますが、中古なら50万円以下で実用的な車が手に入ります。
整備・保証付きの車両を選べば、安心して長く乗れます。

僕の場合は、修理工場が経営している中古車販売会社で購入しました。遊び心のある塗装がされている関係で、売れ残ったらしく、安く買うことができました。
MTは壊れにくく修理費が安い
- 構造がシンプルで耐久性が高い
- 故障が出てもクラッチ交換(5〜8万円)程度でリフレッシュ可能
- ATやCVTに比べ、長期的な修理リスクが小さい

オートマ限定免許の方には無理ですが、ミッション車両は、慣れてしまえば運転に迷うことはありません。
MT車は、流通量が少ないので、中古車でも少し高めになることもありますが、中古車であるがゆえに、故障修理を見越しておくのも大事かなと思います。
中古軽バンを選ぶときの注意点|経験談から
走行距離は意外と持つ
普通車だと「10万km=寿命」というイメージがありますが、軽バンは違います。
構造がシンプルで業務用に酷使される前提で作られているため、20万kmを超えても整備次第で十分現役です。

僕は、8万kmの中古車を買いました。25万kmまで乗るつもりです。
エアコンの効きと車内の匂いをチェック
見た目がきれいでも、エアコンが効かないと夏は地獄です。
また、タバコ臭やカビ臭が車内に残っていると、毎日の使用がつらくなります。
必ず試乗してエアコンと車内の匂いを確認することをおすすめします。

僕の買った軽バンは、少し匂いが残っていました。
もう少し念入りに匂いの確認をすればよかったと反省してます…
保証をつけられるなら検討する価値あり
中古車は「何が起きるか分からない」面があります。
保証が付けられる場合には、多少の費用を払っても加入する方が安心です。

僕の場合、購入して3か月後にウインカーランプが点かなくなりました。
単なる電球切れではなく、修理が必要な故障でしたが、保証が付いていたおかげで無償で修理してもらえました。
体験談|NV100に実際に乗ってみて
僕が選んだのは、日産NV100クリッパーバン(MT)。
室内は広く、家庭菜園の資材やDIYの道具も余裕で積めます。
シンプルな構造なので燃費も安定しており、維持費も普通車に比べて格段に安い。
「豪華さはないけれど、生活に十分役立つ」
これこそが僕の暮らしに合った“最安の車”だと実感しています。
まとめ|「走れれば十分」なら軽バン一択
- 軽バンは普通車より年間数万円、10年で最大100万円の維持費差が出ることもある
- 中古なら購入費も安く、保証を付ければ安心して使える
- 走行距離に惑わされず、整備状況を見極めるのがコツ
「車にお金をかけない」という決断は、生活費の軽減につながります。
僕自身、早期退職のタイミングで車を見直したことで、生活費をぐっと下げることができました。
さらに、軽バンは、荷物も十分に積めるので、自給自足ライフとの相性も抜群です。
ご自身が車に求める価値を考えれば、「世間一般の良い車」ではなく、「自分にとってちょうどよい車」を選ぶことができます。そのことは、生活費の最適化=働き方や生き方の自由を広げることにもつながります。